
ミカエル
旧約聖書『ダニエル書』や旧約聖書外典『エノク書』
などに名が明記されている天使
その名は「神に似た者」という意味を持ち
「神と同等の者」とも解釈される。
そのことからも分かるとおり
ミカエルは、キリスト教のみならず
ユダヤ教、イスラム教においても
最も偉大な天使とみなされる。
最強の天使
最も人気が高く、常に
天使たちのトップに立ってきた彼は
『力天使の指導者』
『神の御前のプリンス』
『正義の天使』
など、数々の称号を持つ。
カトリック教会では、ミカエルは
「大天使聖ミカエル」の称号で呼ばれる。

サタンを倒す、大天使ミカエル(作者:ラファエロ)
いわば、天使世界の重鎮である。
その存在の大きさは、背負った肩書きの多さにも
よく表れている。
多くの文献は、ミカエルを「四大天使」
「七大天使」

そして、十二人いるという「神の御前(みまえ)の天使」の
ひとりとして挙げ、それらの筆頭格としている。


グイド・レーニによる 『大天使ミカエル』
そんなミカエルは
様々な外典、文献資料にも頻繁に登場する。
彼が降臨して奇跡を行うのを目撃したという民間伝承が
ヨーロッパの各地には数多く残っている。
彼の名を冠した教会、寺院、大聖堂、修道院などは
そうした土地の伝説に由来しているのである。
モン・サン=ミシェル 「Mont Saint-Michel」
ミカエルの名を冠した修道院である。(フランス) 世界遺産



『モン・サン=ミシェル』の尖塔に
設置されている、ミカエル像





パリの聖ミカエル大通りにあるミカエル像

このことは、庶民の間での
ミカエルの人気の高さを示している。
実際、中世期のカトリック教会が加熱する天使信仰を
危険視して、多くの天使を堕天使と認定し
彼らへの崇拝を禁じた時ですら、ミカエル崇拝に関しては
これを認め、むしろ奨励した。
現在でも、カトリック教会は
ミカエルより偉大な天使は存在しないとして
彼を「天使の王子」と呼んでいる。







私は、いつも
時代の端境期(はざかいき)において
新たな文明が起きるべき時において
神の生命(いのち)が地上に育ち膨らみ
伸びてゆくのを守るために戦ってきた。
かつて、フランスがイギリスによって
攻め取られようとした時に
ジャンヌ・ダルクに霊示を与え
フランスを救わせたのも私である。
また、イエスやモーゼに
奇跡の力を与えたのも私である。
我が使命は
正法(しょうほう)が説かれる時に
正法を行ずる人を守り
神理(しんり)の使徒を守り
救世主を守ることにある。
ミカエル
