第23話 顕現
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今更だけど、調子はどう?
大丈夫だ。正直、持て余してるくらいだ。
これなら、投影の10や20はいけると思う。
これは驚いた。よもや三度も
その不出来な顔を見るとはな。
ギルガメッシュ!
さて・・・ただ殺すだけでは芸がない。
その生に僅かばかりの猶予をやろう。
アンタ、人類の大量虐殺なんて
本気で考えてるわけ?
殺される程度の覚悟で
俺に問いを投げるとはな・・・
恐ろしく人間に優しい世界になったものよ。
だが それが答えだ、娘。
有象無象の無駄が跋扈する今の時代は
あまりに酷すぎる。
なんだって!?
以前の俺の世には、無駄なものなどなかった
奴隷であろうと役割はあり
何者であろうと意味はあった・・・
だが、今の世はどうだ?
そんな雑種どもを
俺が手ずから間引いてやろうというのだ。
余分な者が淘汰され
どれほどの人間が生き延びるか
楽しみではないか。
それが楽しいのは
アンタみたいな変態だけだっての!
真面目に聞いた、こっちがバカだったわ。
今すぐ、アンタの聖杯を止めてやるわ!
俺の前から去ることを誰が許した?
遠坂に手を出すな。
お前の相手は俺がする!
薄汚い贋作者。その身をもって
真偽の違いを知るがいい!
待っていたぞ。
よくぞ間に合ってくれた、セイバー
アサシン!バカな、キャスターが消えた今
貴方が留まっているはずがない。
私は、ちと特殊でな・・・この土地を依代にして
呼ばれた紛い物のサーヴァントだ。故に私は
この山門にのみ出現する門番となった。
そこをどけ、アサシン!
もはや門を守る意味などあるまい!
もとより私に戦う意味などない。
なにしろ、この身は
佐々木小次郎ではないのだからな。
そう驚くな。確かに佐々木小次郎という男
はいただろう。物干し竿と呼ばれる長刀
を持つ武芸者もいたはずだ。
だが、それらは同じものではない。
ある剣豪の引き立て役として語られた
『佐々木小次郎』という剣士は
実在しない架空の存在なのだ。
架空の英霊・・・
そう。佐々木小次郎という殻・・・それをかぶる
に最も適した剣士が、私というだけだ。
私に名などない。私はただ、記録にある
佐々木小次郎の秘剣を披露できる・・・
その一点で呼び出された亡霊にすぎない。
クソ!
分をわきまえろ。
せっかくの宴が台無しになろう。
小僧、あれが何か分かるか?
あれは聖杯が汲む願い。
貴様ら雑種どもの本性、人間の悪性だ。
あらゆる願いを叶える・・・それは即ち
生命の限界を越え
変革をもたらすことに帰結する。
何故、願いは叶わないのか?
それは人間には、そも限界があるからだ。
平等も平和も幸福も同じ事。
肉体に囚われたお前たちでは
満たされることは永遠にない。
さあ、どうする小僧!
王というのも窮屈でな。雑種に
本気になった時点で、俺にとっては敗北よ。
故に、喜べ。俺は お前などに本気は出さん。
トレース オン(投影、開始)
歯応えがあるのは口先だけか? フェイカー
「お前が倒せ」
あの野郎・・・こんなんでどうやって?
俺の技量じゃ、奴の宝具は切り払えない。
俺に出来ることは、ただ一つ。
放たれる宝具と全く同じものをぶつけて
相殺するしかない!
トレース(投影)
その全てを・・・
複製する!
オン!(開始)
憑依経験、共感終了。工程完了。
全投影、待機!
ほう、今度は多いな。そうか。
目に見える俺の宝具を全て複製したわけか。
では、採点だ。
もっとも、いかに精巧であろうと
1本たりとも世には残さんが。
停止解凍
全投影、連続掃射!
ガラス細工にしては良く持つ。
だが急いで真似ねば、八つ裂きだぞ。
トレース オン(投影、開始)
————なに?
核を失い、代わりに俺を求めるか。
何だ、あれは?
読めない・・・あの武器だけは
構造さえ全く読み取れない!
一掃せよ、エア
加減はしたつもりだったが・・・これならば
アーチャーが残った方が楽しめたぞ。
—————小僧
いくぞ、英雄王
武器の貯蔵は十分か?
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Fate/stay night - Unlimited Blade Works 6
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