

【登場人物】

アカメ
本作のヒロイン。口癖は「葬る」
革命軍の特殊部隊で、帝都の悪を斬る
非情の殺し屋集団「ナイトレイド」の一員。
長い黒髪と赤い瞳が特徴的な美少女。

帝具“一斬必殺”村雨(むらさめ)の使い手で
卓越した剣技で標的を仕留める凄腕の暗殺者。
幼い頃に妹のクロメと共に帝国に売り飛ばされ
暗殺者の選定試験に参加させられる。
そこで優秀な成績を収めたために、帝国の暗殺部隊の中でも
成績上位7名のみが集められた精鋭部隊に配属され
その仲間と共に帝国に忠実な暗殺者として暗躍していた。
しかし、その中で帝都に言われるままに
仕事をこなすごとに、徐々に帝国の闇を感じ取っていき
当時、標的であったナジェンダの説得に応じ
帝国を離反、革命軍に身を投じる事となる。
その際、妹であるクロメにも一緒に帝国を抜けるよう誘うが
彼女はこれを拒絶、袂を分かつ事となった。
そんなクロメに対する願いは
「最愛だからこそ・・・早く救済(ころ)してやりたい」
である。

クロメ
セーラー服を着て刀を携えた
クールな黒髪の少女。アカメの妹。
姉のアカメと共に帝都の養成機関で暗殺者として育てられた。
アカメが帝国から離反する時に
一緒に抜けるように誘われたが、残る道を選んだ。
その後は、帝国の命令で辺境の村などに
刺客として送り込まれていたが
イェーガーズのメンバーに選ばれ、現在に至る。
帝国を裏切ったアカメに対して激しい憎悪と
歪んだ愛情が入り混じった強い執着心を抱いている。
身体は養成機関の大量の薬物投与により強化されており
戦闘能力はかなり高い。

使用する帝具は「死者行軍 八房(やつふさ)」
アカメの村雨(むらさめ)と同じく日本刀型の帝具。
その刀で、死者を呪いで 骸人形(しかばねにんぎょう)
として操って戦わせることが出来る。

ウェイブ
元帝都海軍所属の正義感溢れた黒髪の青年。
海軍時代の恩師の言葉から
帝国軍人として生き抜くことを強く決意しており
国のために命をかける覚悟を持って
エスデスの要請で結成された
特殊警察イェーガーズのメンバーに加わる。
イェーガーズのメンバーの多くが
心に帝国の闇の部分との関わりあるものを抱えているなか
「軍人は民を守るのが務め」という信念の下
純粋に人々のために戦おうとする数少ない人物。
自分の行いが本当に正しいのか苦悩しているが
今は「内部から帝都を変える」という決意が固まっている。

使用する帝具は「修羅化身グランシャリオ」
タツミのインクルシオと同じく鎧型の帝具。
インクルシオをプロトタイプとして開発された帝具であり
タイラントとは別の超級危険種と鉱石を素材としている。
※【危険種】
三級、二級、一級、特級、超級に区別されており
上に行くほどに危険度や強さも上がっていく。
超級は神話や伝説の魔物とでも言うべき別格の存在。

ラン
神秘的な雰囲気の金髪の美青年。
イェーガーズでは特に頭が切れ
エスデスの副官ポジションであり
常に冷静で論理的な思考力の持ち主。
かつて、イェーガーズに入る以前は
治安が良かった小さな村で教師をしていたが
自身が留守の間に教え子達を
何者かに皆殺しにされた過去を持つ。
しかし、治安体制の評判が下がらないようにと
事件は隠蔽されてしまう。
この事件を期に、腐敗した帝国を内側から変えることを決意。
権力を得るために手柄を立て、出世することを目的として
イェーガーズに入隊した。

使用する帝具は「万里飛翔マスティマ」
翼の帝具。背中に装着することで使用者を飛行可能にし
使用者の意志で羽を飛ばして攻撃することができる。

奥の手は、出力を上げて光の翼を形成し
相手の攻撃を跳ね返す「神の羽根」

オネスト
帝国の実質的な最高権力者。
幼い皇帝を意のままに操り
暴虐の限りを尽くす帝都の大臣で
「ナイトレイド」の最終的な標的である。
この作品の吐き気を催す邪悪筆頭。
国民の苦しみを顧みずに、皇帝を操って
暴虐の限りを尽くしており
己の欲を好きなだけ満たす痛快さを
心の底から楽しんでいる。
その生き方は、まさに欲望の権化そのもの。
いつも肉を食べている巨漢だが、相当の切れ者であり

反対勢力は謀略によって、悉(ことごと)く粛清。
後継者争いに乗じて、今の皇帝を帝位につけた
功績を持っている。
エスデスとは、お互いの欲望のための利害の一致から
ギブアンドテイクな関係を築いている。

皇帝
帝都の皇帝。本名不詳。
まだ幼いため、大臣であるオネストの指示や助言で
政治を執り行なう帝国の最高指導者。
カリスマ性の片鱗らしきものは既に備わっており
国家の安定と平和を願う心優しい少年だが
自身を帝位につけたオネスト大臣に強い信頼を寄せており
国政では大臣の傀儡(かいらい)と化してしまっているため
結局のところは暴君となっている。

帝都に迫り来る革命軍に対し、国家存亡の危機を抱くが
オネストにそそのかされる形で、皇帝の一族に伝わる
最強の帝具シコウテイザーを発動することを決意する。

護国機神 シコウテイザー
皇帝の一族の血でのみ起動する
伝説にして帝国最強の兵器。
巨大なロボットの騎士のような形状をしており
広範囲を吹き飛ばす破壊光線「皇帝ビーム」を発射する。

操縦者である皇帝は、シコウテイザーに精神を侵食され
敵と認識した対象を根絶やしにするまで無差別に
破壊の限りを尽くす。

タツミ
本作の主人公。
正義感溢れる純粋なハートを持つ熱血漢な少年。
帝国の悪政から民を解放するべく 「ナイトレイド」へ加入。
正義のために戦い、修羅の道を歩んで行く事となる。
幾多の死線を潜り抜け、多くの出会いと別れを経験する事で
心身ともに成長していき、過酷な殺し屋稼業の中においても
どれだけ傷ついて後悔しても希望を見失わない
真っ直ぐな姿勢に仲間達も確固たる信頼を置くようになる。

ブラートから熱い魂と共に継承した鎧型の帝具
「インクルシオ」 を装着して戦う。

悪鬼纏身(あっきてんしん)/インクルシオ
凶暴な超級危険種タイラントを素材として作られた鎧の帝具。
鍵となる剣を持ち、魂を込めてその名を呼ぶことで
装着者の元へ召喚され、鎧が自動装着される。

インクルシオの素材となった竜型超級危険種「タイラント」は
ケタ違いの生命力を持ち、自らを進化させる事で
あらゆる環境に適応する能力を有していた。
その強靭な生命力により、帝具となってなお 竜の筋肉や
闘争本能は不滅であり、装着者の実力と想いに呼応して
進化し続けるという強力な特性を持つ。

第22話 妹を斬る

スサノオの奥の手には、私の命が必要だ
だが、私は生き残った
スサノオ・・・私を守るために
自らの命を燃やしたか

お前は、ただの帝具なんかじゃない
私の大切な、相棒だったよ・・・

戦いとは、やはりこうでなくてはな!

与えられた状況に不服があるというのなら
私を倒し、強さを示してみせろ!

死を乗り越えられる者はいないのか!?

タツミは生き残った!
あの窮地から死を逃がれた
やはり、奴は私の運命の男だ!

もう・・・終わりだね

だから・・・決着をつけよう、お姉ちゃん

これは、私怨だ
クロメが決着を望んでいる

あの子の思いを受け止めることが
できるのは・・・私だけ

生きて帰ると約束しろ!
いつも、お前が言っていた言葉だ
俺にだけ約束させるな!

ああ、約束だ!

いろんな思いがあるんだ!
誰の手も借りず、自分の手で決着をつけないと
進めないことだってある!

いろんな思いか・・・

これは、あの日に置いてきた後悔との決着
やっと前に進めるんだ

クロメ!私の妹・・・

うん、大好きだよ!お姉ちゃん





ナイトレイド・・・
俺たちは何のために戦っている?

それを決められないなら、武器を持つな
刃(やいば)を手にしていいのは
自分自身に覚悟を決めた者だけだ

覚悟だと?

背負い続ける覚悟だ

俺は、たくさんの大事なものを失った
でもお前は、俺なんかとは比べものにならないくらい
それを全部、背負っているんだな

振り返る過去はない この手 放した日から
失うものはないと繰り返し言い聞かせてた
静寂に漂う月 どんな闇も照らしてゆける
強い光 未来へかざす 負けたくはないから
終わらない夢が 胸のざわめきが 身体を巡って
痛みさえ 今 強さになるよ 信じた道を行く
私を突き動かす熱 描き続けてきた世界へ導く

第23話 皇帝を斬る

生き残れよ・・・ ああ、約束だ!

同志たちよ!今日、我々は革命を成功させ
新しい国を作る!
悪政を滅ぼし、民が安らかに暮らせる国を
自らの手で勝ち取るのだ!

頼んだぞ!

私は、私のやり方で
内部から変えていこうと思っていたんですよ

ところが、あなた方が反乱などという暴力に

訴え出た!

面倒くさい奴!

だったら、拳(こぶし)で分からせてやるよ!

そっちに付いたのが運の尽きだ!

観念しな!先生 せんせえ~!


代々続く、我が帝国こそが神の秩序

神に逆らうなど

言語道断だあああ!



やめろおおおお!!

ナイトレイド!
これは、お前たちが始めたことの報いだ!

民を巻き込んで、何が皇帝だ!
何を守るんだ!?

黙れ!

なめんなよ!
今日まで、たくさんの悲しいことがあったんだ!
背負ってんだよ!仲間の思いをな!!

それを・・・駄目にしてたまるかああああ!!

辛いことも苦しいこともある
むしろ、そればかりだ
だから・・・俺たちは、それを進んで選んだんだ

兄貴・・・

俺たちが汚れ役を買えばいい
それで世界を変えてやろうぜ!
それが済んだら消えればいいのさ

叫べ!タツミ!
熱い魂 たましいで!!


インクルシオオオオ!!

古代の生命を宿し、進化する鎧・・・




墜ちろ!!



うおおおおおおおお!!

タツミ!死ぬ気か!

んなわけねーだろ!
約束してんだよ!!

必ず、生きて帰る!!

うおおおおおおおおおお!!






うあああああああああ!!




わりい・・・約束・・・破っちまったな・・・





約束しただろ!
生きて戻ると言ったのに!!

タツミ・・・
タツミ トリビュート RAGING SPIRIT

